雑記


9月30日

 9月も今日で終わりです。というか、この雑記を書いてる時点でもう終わってます。
 いろんなことがあったような、なかったような、とりあえず一日よりも一ヶ月のほうが短い、と、そんな時のゆがみを痛感します。
 ただ、もう10月になったというのに季節感を無視した蚊が家の中のいたるところで湧いていて、非常にわずらわしいです。
 今日も雨降りで気温が低いことですし、寒さで早いところ全滅してくれるとありがたいです。

 あと、9月分の雑記などからさくっと(略)なんかを拾い上げてひとまとめにし、小説のほうに新たに追加しておこうと思います。
 そういえば8月分にもあるので、そちらもまとめて。

 と、今日は(今日も?)時間が押していますのでさくっと(略)はお休みします。
 もし楽しみにしていた方がいましたらごめんなさい。明日は必ずやりますので。


9月29日

 昨日のプロローグ、少しだけ修正しました。
 と、業務連絡はこれぐらいにして。
 台風の影響か、今日は寒い上に雨降りという最悪の天気でした。
 もっとも、これからさらに寒くなって氷一歩手前の雨が降るようになると、最悪を超えて物理的に危なくなりますが。
 体調管理はしっかりとしましょう。

 さくっと作品を書いて見ようのコーナー架空兵器編1「超高速戦艦玄界」その1


「助手君、今日はこの兵器について語ってみようか」
 館長が生き生きと手を振り上げた先には、小山と見紛うばかりの大きな船があった。
 助手はそれを仰け反るように見上げるが、下から見るとそれは何とか船とわかるだけでどういった形状なのかまったくわからなかった。
「で、この船は一体ドコのなんなんですか?」
「第二次世界大戦、日本の超高速戦艦玄界型一番艦玄界だ」
 館長がぐるりと指揮者のように手を動かすと、玄界の威容が軽やかに動き、全体像が把握できる位置に移動した。
 なるほど、これは確かに戦艦だ。巨大な砲や分厚い装甲が、周囲を威圧するように備え付けられている。
「で、高速戦艦っていいますと、金剛とか長門の?」
「ちっちっち」少し得意そうに館長が指を振る。「それは確かに高速戦艦だが、玄界はその頭に超が付く凄い奴なのだよ」
「よくわかりません」
 高速戦艦とは戦艦の攻撃力と防御力、そして巡洋戦艦の速力を持つ走攻守そろった凄い戦艦の事を指す。
 なので、その頭に超がつく、とだけ言われても何が凄いのかよくわからないのは道理だった。
「ずばり、その速度だよ」
「へぇ、一体どのぐらい出るんですか?」
「最大戦速では40ノットぐらいかな?」
 は? と助手は思わず大口を開けてしまう。
 その速度は第二次世界大戦当時だけでなく、その後何十年も軍艦では登場しなかったほどの早さだ。
 なるほど、それなら確かに超高速戦艦といえるだろう。


 この架空兵器編は月影留樹さんの『使えませぬ飾りかと』シリーズにいろいろ倣っています。
 パクリ? いいえ、インスパイアです。


9月28日

 急に肌寒くなってきました。
 ですが、いつまでも子供の心を忘れない私は半袖でもまだまだ戦えます。
 まあ、それは褒められたことでも自慢できる事でもないのですが。

 とりあえず今日は、このまま放置もあれなのでさくっと(略)架空兵器編のプロローグでも書いてみようと思います。

 さくっと作品を書いて見ようのコーナー架空兵器編プロローグ


 手元の時計が時を刻む音でさえ遠くに聞こえてしまうような、不思議な所だった。
 あらゆる空間が交錯し、時間が捻じ曲がり、全てがこの一点に集約されてしまうようでもあり、しかしそこからは何もすることができない迂遠な場所。
 一体なぜこんな場所があるのか、それはわからない。それを問うのはなぜ自分が自分であるのか問うのと同じぐらい意味の無いことだ。
 しかし、厳然たる事実としてそんな場所があり、そこで暮らす人々がいる。
 そんな全てが集まるのに干渉ができない場所でも、できることがある。
 観賞だ。
 それはこの不可思議にして矛盾だらけの場所において最高の娯楽だった。  そのため、この場所にはいくつもの観賞スポットが存在していた。
 そのうちの一つが、あらゆる兵器の観賞が可能な『工廠』と呼ばれる場所だ。
 黒曜石を研いで作った槍から惑星サイズの戦艦まで、武器や兵器であるならなんでもここには存在している。
 ただ、そんなに凄い場所なのだが、全ての映像を集めた『映画館』や人物の生き様をクローズアップする『紹介所』などの人気スポットに比べるまでもなく、人気は今ひとつだった。
 そのため館長には時間が量り売りできるほど有り余っており、そんな館長の暇を補うためにつき合わされるのは僕なのだ。と、館長の後ろについて歩く人影がため息交じりに独りごちた。
 もちろん館長の暇つぶしが心の底から楽しくないのであれば、即座に逃げ出していただろう。だから、多少なりともそれを楽しんでしまう自分の心はむしろ厄介だった。
「さあ、助手君、今日はこの兵器について語ってみようか!」
 生き生きと、助手からすればおじさんと言って差し支えない年齢の館長が、まるで少年のように瞳を輝かせて大仰に手を振り上げた。
 今日も館長と助手の、二人だけの暇つぶしが始まるのだ。


 と、こんな感じで。
 基本は二人の掛け合い、兵器の実戦パートは描写メイン、という感じで進行させるつもりです。


9月27日

 図書館革命は4冊目。
 なんとなく図書館戦争シリーズを調べてみたらこんなことが判明しました。驚愕の事実です
 これでは、二冊目が読み終わっても次を読むことができません。非常に残念です。

 さくっと(略)用の架空兵器を考えているのですが、こういうものの設定を考えるのは異様なまでに楽しいです。
 ちょっと厨っぽいような気がしますが、この気持ちは同じような事を考えたことがある人ならたぶん同意していただけると思います。
 ただ、万能・最強・絶対な兵器は基本的に嫌い(説得力があれば可)なので弱点を考えるのは難しくもあり、また見せ場なので全体像の中でも特に気を使う部分でもあるので特に楽しかったりします。
 とりあえず、一回目は方向性を決めるために世界は現実の地球にしようと思います。


9月26日

 弟を病院に連れて行ったら、なにやら説明でえらく時間をとられてしまいました。
 というか、説明よりも待ち時間のほうが圧倒的に長かったです。混んでいたから仕方ないといえば仕方ないことなのですが。
 おかげで図書館内乱は結構読み進みましたが、他のことが圧迫されてなにもできない状況に……
 と、いうわけで、今日はこんな所で失礼します。
 やはり健康が一番ですね。


9月25日

 弟が図書館内乱を借りてきてくれました。
 陽樹海月さんの「Maylily」と平行して読んでいこうと思います。

 あと、結構前からですが陸戦段ボール箱の月影留樹さんの「使えませぬ 飾りかと」の4と6を読んでいて、ふと小ネタを思いついたりもしています。
 二つほどあって、一つは架空の兵器の性能やその結末を話し合うという、たぶんさくっと(略)向けのものです。
 中二御伽噺や世界統一ゲーム、ひぐらしの短編なども残ったままですが、思い立ったが吉日と言うのと、手を広げていたほうが反応してくれる人もいるかな、という打算もあり近いうちに書いてみようと思います。


9月24日

 おととい書いたDVDが追加生産されるそうです。
 よかった……これで一つ心配事がなくなりました。あとは追加が出回るのを待つだけです。
 もっとも、これを教訓に先手先手で行動するように心がけなければならないと思いと痛感させられましたが。

 さて、八月から書き始めた投稿用の作品ですが……十中八九落ちることになりました。
 予定に狂いが無ければ40×40であと40Pぐらいです。九月末日までにさすがにこれは無理があります。たとえできても推敲する余裕すらありません。
 かなり口惜しく無念ではありますが、書き上げるにしてもペースを落としてやることにします。もしくは、いったん中断してほかの投稿作品に手を付ける、という手もありますが、とりあえずはしばらく休みます。
 というわけで、少し余裕ができると思いますので書き途中のオリジナル短編やアイマス大戦、世界統一ゲームなどにももう少し時間を割きたいと思います。


9月23日

 春分の日って何の祝日なのか気になって調べたところ、
「自然をたたえ、生物をいつくしむ」
 日らしいです。
 調べたのが遅く、自然をいつくしむ余裕がなかったので、とりあえず猫を撫でておきました。

 リヴァイアサン、とりあえずステータスを制作してみました。
 基本的な進行はこのステータスを増減させ、さまざまなスキルを習得していく、という感じになるでしょうか。
【国家ステータス一覧】
 基本的に高ければ状態がよく、低ければ悪い。

国家:その国家の基本情報。
 =名前:プレイヤーの所属する国家の名前。
 =方針:その国家の基本的方針。民主主義、共産主義、軍国主義など。
     主義によりステータスに修正がかかる場合がある。

国民:その国で生活する人や人数など。
 =人口:国の人口。国力に直結する。
 =人種:その国に住む人種。
     複数の場合、人種による差別などが発生する可能性がある。

宗教:その国に存在する宗教。
 =国教:その国の主たる宗教。
 =宗教:その国に存在する宗教。
 =信仰:国民平均的な信仰の篤さ。
     信仰が篤く、多宗教だった場合、宗教による紛争などが起こる可能性がある。

基本ステータス:その国の基礎的な生活水準など。
 =治安:その国の治安。様々な判定に影響する。
 =教育:その国の教育水準。様々な判定に影響する。
 =豊かさ:国民の豊かさ。これが低いと悪影響がおきやすい。
 =平等さ:豊かさがどれだけ分散しているかを示す。これが低いと、悪影響がおきやすい。
 =資金:商業や輸出で増加。消費して様々な判定にプラスの修正が付けられる。

感情:国民や企業などが国に対して抱く感情。政策の判定にも影響する。
   高ければ良い感情を、低ければ悪い感情を抱いている。
 =国民感情:国民が抱く感情。低いと暴動による国力の低下や、革命が発生する。
 =企業感情:企業が抱く感情。低いと暗殺や技術の流出、国外への拠点の移動が発生する。
 =軍感情:軍が抱く感情。低いと軍事クーデターや暗殺などが発生する。

国力:国家の力。国民+商業+工業+農業+金属資源+石油資源で判定。
   1ターンに自発的にできる行動の回数に影響。
 =エネルギー:発電などのエネルギー量。適正になければ、ペナルティが発生する。

商工:国家の商業・工業における力。資金に影響する。
 =商業:国家の商業力。資金に直結する。
 =工業:国家の工業力。生産に直結する。

技術:国家の技術レベル。新たな技術の開発や、様々な効果を起こすことができる。
 =基礎技術:基礎科学力。全ての技術関連の判定に影響する。
 =自然技術:食料や水などの自然に関連する技術。
 =工業技術:生産力の向上や効率化に関連する技術。
 =軍事技術:兵器の開発に関連する技術。科学技術が開発に、工業が生産に影響する。

自然:国家の自然の豊かさ。基本的に数値は固定で、溜めることはできない。
 =環境:国家の自然環境。工業の発展や大規模化、人口の増加で悪化する。
 =食料:農業・畜産・漁業などの食料系第一次産業を示す。
 =自然産業:自然を利用した産業。環境を上昇させることもできる。
 =水資源:国土の水資源。人のみではなく、工業にも必要。固定値。
 =金属資源:国土に内包される金属資源の量。まれに新たに発見される。
 =石油資源:国土に内包される石油の量。まれに新たに発見される。

外交:国家と他国との関係。
 =外交:他国との交渉に影響する。
 =諜報:表立って知ることのできない他国の調査や、工作活動に影響する。

軍事:国家の軍事力。
 =軍隊:基礎的な軍事力。兵器や人員が該当する。
 =備蓄:軍を運用するのに必要な石油や弾薬など。
 うーん、多い。
 いくつか削らないとプレイアビリティに影響が出そうですね。
 とりあえずは大雑把に概要を決めていき、微調整の段階に入ったら削れば大丈夫でしょうか。


9月22日

 うーん、さくっと(略)の中二御伽噺、構想はあるのですが、続けていいものかどうか悩んでます。
 意外と書くのに時間がかかるのと、多少なりとも面白いと感じてもらえているのかどうか……
 いや、当サイトは自分の好きなものを書き垂れ流すのが半分以上の目的を占めるサイトなので、リクエストがなければ書きたいものを書きますが、さくっと(略)の第一の目的は楽しんでもらえるものを書くことなので、あまり楽しくないものを垂れ流すのも問題かなぁ、と思いまして。
 いろいろやってみよう、と思います。試行錯誤は好きな言葉の一つですので。
 とりあえず、せっかく毎日わずかながら時間をとっているので、放置したままになっているリヴァイアサンもここで少し進めたいな、と思います。

 ですが、今日は時間が無いのでこんなもので。明日は休みですのでリヴァイアサンを多少なりとも進めます。


9月21日

 図書館戦争読み終わりました。
 あとがきにもありましたが「月9ドラマを目指して」いるらしいので恋愛話が少々鼻に付くところもありましたが、全体としては概ね好感触でした。
 図書館の武装化という状況を批判する声もあります。確かに日本国内で図書館という単なる一組織がSMGやライフルで武装することははっきり言えばかなり無茶です。
 ただ、あくまで見所はそういった状況に置かれた時に発生する人間や政治のドラマであり、その状況自体がありえないと一蹴するのはナンセンスだと私は考えています。
 話が脇道にそれましたが、図書館戦争、少なくとも私は楽しく読むことができました。続きが非常に気になります。
 ですが、弟が借りてきてくれた図書館革命は三冊目でした。残念ですが、続きは二冊目を借りてきてくれるまでお預けです。

 あと、とあるDVDを買いそびれてしまいそうで今へこんでいます。
 こう書けばわかる人にはわかると思いますが、私は「島田フミカネ」さんの大ファンです。近所の家電量販店の階上にある店を呆けっと見て回っているとき、初代のメカ娘を見てビビッときてしまいました。
 そのフミカネさんが携わっている作品のDVDが大人気で初回限定版が予約できない状態になってしまっているのです。
 前々から欲しいと思っていながら後回しにしてきた自身の迂闊さが憎いのですが、嘆いてもどうにもなりません。
 初回限定版の再販……というなんとも矛盾した状況になる事を期待して待つことにします。
 まあ、最悪オークションで……とは思うのですが、どうしても高額になるので貧乏人には辛いのと、テンバイヤーに金を払うのは好ましくない、というのはありますが……ううむ、悩みます。


9月20日

 図書館戦争、まだ「四、図書館はすべての不当な検閲に反対する。」までしか読んでませんが、面白いです。
 観想は読み終わってからにしますが、有川浩さんの文体はかなり気に入りました。

 うみねこのなく頃にEp3をプレイし終わりました。
 一応ネタバレなので、プレイしたい人は見ないようお願いします。





 うーん、とりあえず犯人は人間……ってのは当たっていたのでしょうかね?
 最後にエヴァに対してベアトが赤字で宣言するシーンを戦人が聞いていないので絶対では無いのでしょうが、とりあえず個人的に「戦人が知覚していない現象は基本的に嘘だ」と決めてかかっているので、逆説的に戦人が絵羽の犯人宣言を見ている以上「絵羽は犯人の一人だ」というのは確定だと今後考えることにします。
 また、最後に戦人が赤で宣言された事(島には18人しかいない〜生き残った三人以外は全員死んでいる)に関しては、自分なりの反論ができます。
 反論の内容は「最初の使用人五名以外の死亡時期が不明である以上、共犯者の一人が生きていて南条と相打ちになった可能性を否定できない」です。
 私の前にベアトが出てきて赤字で否定してくれない限り正解なのかどうかわからないのがもどかしいのですが、とりあえず私は膝を屈せずに済みました。まだまだ黄金郷へは招かれそうもありません。
 個人的には魔法でドッカンバッカンやるのも演出だと思って諦めているのですが、できれば短くして欲しいと感じました。まあ「魔法はあるけど犯人は人間派」なのであのトンでも魔法バトルも容認しなければならないのですが。
 とりあえずまだ言いたい事はありますが、Ep3の感想はこんなもので。また魔法を肯定せざるを得ない新キャラが登場しますが、どんな展開になるのかはEp4を楽しみに待つことにします。


9月19日

 台風が近づいてきたのか、雨が強くなってきました。
 濡れるのは大嫌いですが、雨の音は好きです。
 ただ、ずっと聞いていると眠くなるのが玉に瑕ですが。

 図書館戦争を読み始めました。
 アニメ化以前から読みたくても高くて手が出せないと嘆いていたのを知っていたのか、弟が図書館で見つけてきてくれたようです。
 しかも続編の図書館革命まで借りてきてくれたので、借りられる間に急いで読むことにします。
 もし気に入れば、さらに続編を読むか塩の町、空の中、海の底のいずれかにも手を伸ばしたいと思います。


9月18日

 昨日の雑記は酷い。ほとんどコピペしたままでした。
 呆けてますね。気を引き締めないと。

 今日は始めてかの有名なコマンドーを見ました。
 いやー……何も考えずに笑いながら見る分には最強のB級映画ですね。
 エターナルフォースブリザードも真っ青な主人公がかっこよすぎです。
 でも意外と物語としての破綻は少なかったように感じます。
 やってることが単純で少ないから、という感じもしますけどね。

 一番気に入った台詞は「説明書を読んだの」でしたが。
 あ、あと「一体何が始まるんです?」「第三次世界大戦だ」の流れも好きです。


9月17日

 さくっと作品を書いてみようのコーナー中二御伽噺。


「北風と太陽」

 ある日、太陽の神アポロンと北風の神ボレアスは真の強者のみが持てるという神武『全てを薙ぎ払う必勝の雷鳴<グングニル>』を巡り、争いを始めていた。
 神の二人による闘争は荒れ狂う魔力の奔流となり、地上界にすさまじい影響をもたらした。わけもわからず膨大な魔力によって大きな被害を被った人々はこの争いを『厄災の大渦』と呼び、恐怖し、祈った。
「神よ、この終焉から世界を救ってくれる救世主<メシア>をこの地に遣わせたまえ……」と。
 そして、一ヶ月にも及ぶ互角の戦いの末に、アポロンがとうとう別の解決策を提案してきた。
「これじゃあ埒が明かない。どうだ、いっそのこと、人間の外套を能力だけで奪い去ったものの勝ちにしてはどうか」
「よし、受けて立とう」
 哀れなる贄を探して地上を見下ろすと、ちょうどそこには一人の青年がいた。
 見た目には特徴的なところが何も無い、黒髪の中肉中背、どこにでもいそうな青年だった。しかも、おあつらえ向きにみすぼらしい外套に身を包んでいる。
「それでは、まずは俺からだ」
 ボレアスが両手に魔力を溜める。その力は『貪り尽くす者<ボレアス>』名にふさわしく、一般的な神の数倍、三十万を大きく超えるほどだった。
「七つ星より来る轟風<セプテントリオ・サイクロン>ッ!!」
 青年の周りを一瞬で魔力の渦が覆い、それに従うように烈風が吹きすさぶ。
 渦巻く風の速度は音速を超え、複雑な対流から随所でカマイタチが発生する。
 地上では決してありえない、地獄でさえ生温く思えるほどの死風。外套を剥ぐどころか、人間であればすり鉢で砕かれた胡桃のようになってしまうだろう。
 必勝を確信し、ボレアスはほくそえむ。そして、たっぷり五分は蹂躙しつくした後、血煙となった青年を見るために術を解いた。
 その顔が凍りついた。
 青年は、何事もなかったかのように歩いていたのだ。ボレアス必殺の七つ星より来る轟風<セプテントリオ・サイクロン>の直撃を受けたにもかかわらず、だ。
 戦意を喪失し、ボレアスは尻餅をついた。
「次は俺の番だ」
 長い間争った仲だ。ボレアスの実力はアポロンが一番よく理解していた。
 だから、気は抜かない。アポロンは秘中の秘である『内に宿る太陽』の力を引き出す。
「な……おまえ、まだ力を隠していたのか……」
 アポロンからただ溢れ出す魔力。それだけで五十万を超え、その幕に覆われた身体には圧倒的に密度の濃い魔力が充満していることがわかった。
 太陽の神のみが持つ命の根源である『内に宿る太陽』は、それを引き出したものの力を十倍以上に高めることができる。
 だが、リスクも大きい。これを使えるのは千年に一度。神の世界ではそう長くない期間だが、その間魔力は通常の百分の一までに減退してしまうのだ。
 まさに、諸刃の剣。だが、あのボレアスの全力を持って仕留め損ねた男だ、油断はできない。
 なに、『全てを薙ぎ払う必勝の雷鳴<グングニル>』さえ手に入れれば、魔力が少なくなろうと千年どころか万年、億年だって王として君臨できる。安い取引だ。
「超圧縮恒星弾<サンシャイン>!!」
 そうアポロンが唱えた瞬間、青年の周辺は地獄となった。
 地面が瞬時に焼け、岩が一分も立たずに紅く溶ける。
 空気さえ燃えるようなそれは、なるほど太陽の熱を一瞬にして空間内に解き放ったものなのだ。
 世界が炎に包まれ、揺らめいていく。星の生命さえ奪いかねない業に、ボレアスは戦慄する。
「やれやれ、あなた方が世界の怪異ですか」
 そんな声が、焼け爛れた大地の底から響いてきた。
「少々いたずらが過ぎましたね」
 そこにいたのは、平々凡々とした青年――ではなかった。
 髪は透き通るような銀色になり、腰まで伸びている。瞳は右が竜のように鋭い黄金を湛え、左は無限の英知を秘めた紫色になっている。背には悪魔のような漆黒の翼と、天使どころか神さえ見とれるような純白の翼が生えていた。
 そして、外套すらも透過する神聖なるきらめきが魔法陣を描き、体の全てを覆っていた。
 その魔力は兆に届く。威圧感だけで銀河さえも従えられそうな魔力だ。
「き、貴様は一体……っ!?」
「答える必要はありませんね」
 気楽に指の一つを振るい、青年はその魔力を開放した。
 その瞬間、神々の世界を一条の光が通過し、その余波で半分を崩壊させられた。
 アポロンとボレアスは分子さえも崩壊させられ、素粒子となってもなお苛まれるような苦痛の中、真なる意味で無に帰したのだった。
 全てが終わった後、世界が元の姿を取り戻す。青年の魔力がアポロンの魔力を吹き飛ばし、周辺の生命を甦らせたのだ。
 ふと、青年は元に戻った自分の姿を見て苦笑した。
「やれやれ、力を隠し、制限するための『王の外套<インペリアル・シールド>』も、私の力の一パーセントも出せば塵になってしまいますか」
 青年の外套は、その大半が消滅していた。すでに外套は脱げたといっていい。
 ため息を一つ付き、新たな外套を征服した数多もの次元の一つから引きずり出し、王たる自身の身に纏いなおした。
 力は僅かも及ばなかったアポロンとボレアスだが、外套を脱がすことには成功していたのだ……


 いかがだったでしょうか。実は自分でも面白いのかどうかちょっと自信がないのですが……
 というか、書いていてちょっと恥ずかしい反面、少し気持ちよかったです。
 好評なら隔日とか、三日に一度とかで書いてみようと思います。


9月16日

 事故米やらリーマンBやら、世間はなにかと騒がしくなっています。
 事故米はともかく、リーマンBの一件は私にはどんなことなのか理解し切れていない面もありますが、それでも大事件だというのは理解できます。
 世の中上手く回らないものですね。
 あ、でも事故米を流通させた業者には厳罰が下る事を切に願います。

 とりあえず、さくっとのコーナーはもっと手軽に書けそうなもので明日から再開させます。
 手軽で短くできるもの、ということで、名づけて「中二御伽噺」編とします。
 御伽噺と書いて「失われし禁忌の物語」とか「ワールド・オブ・ファンタスマ」とか読ませたほうがそれらしいかもしれません。
 御伽噺は好きです。もし思いつけば、いろいろ書いてみたいジャンルでもあります。
 あと、私は中二病的な物語も嫌いじゃないです。純文学でもなければ、大抵の物語は大なり小なり中二病が入っているほうが面白いと思うのです。程度の問題でもありますが。
 まあ、好き嫌いはあると思いますので、「元に戻せー」や「他の短編でいいから書けー」など、何か意見があればメールでも拍手でもいいですのでいただけると嬉しいです。

 ひぐらしのほうは……今月中に出したいなぁ、という感じです。


9月15日

 今日は敬老の日でした。みなさん、親孝行はしましたか?
 私は……してません。親不孝な子供でごめんなさい。
 感謝はしているのですが、どうも行動に起こすのが苦手というか……
 これではいけませんね。親孝行、したいときに親は無しといいますし、できるだけ孝行します。

 さくっと作品を書いて見ようのコーナーひぐらし編……は、一時お休みにします。
 ちょっと詰まってきたのと、存外に長くなってしまいそうなので別にまとめて出したほうがいいかな、ということで。
 代わりのシリーズを出すか、またしばらく益体も無いレビューにするかは、一晩考えて見ます。


9月14日

「うみねこのなく頃に」のEP3をプレイし始めました。まあ、時間の関係で少しずつなんですが。
 とりあえず私は「魔法はある。しかし殺人は人の手によるもの」というスタンスです。
 ベアトの存在は肯定しますが、犯人は18人の中にいる、という感じで。

 さくっと作品を書いてみようのコーナーひぐらし編、八日目。


 結果、私の手元には見事にジョーカーが来てしまった訳だ。
 誰が持っているかの読みがあたっていたことは喜ばしいが、それでも手札の場所まで読みきれないのであればまったく持って無意味だ。
 内心だけでジョーカーをにらみつけるが、相手は意外に可愛らしく私に微笑みかけている。
 ちょっと抜けてそうな所が圭ちゃんに似ているかも、と思うと少しだけ胸が高鳴った。
「なに呆けてんだよ。次は俺だぜ、魅音」
「あ、ああ、ごめんよ圭ちゃん」
 そう声をかけられ、どっかに遊びに出かけていた意識をどうにか元に戻す。
 迂闊だった。私らしくもない。勝負の最中に呆けるなんて。
 自省しつつ、私は手札を広げて見せた。
 経験上、圭ちゃんは向かって右側をとることが多い。それは僅かに高いぐらいの小さな差だが、それでも確率を少しでも高めたい。そう考え、私はジョーカーの場所を決めていた。
 圭ちゃんは少しだけ手札の上で手をうろつかせる。そして左の札に指をつけ、少しだけ引っ張った。
 かかった! 小さくガッツポーズをしたくなる。
 そう、私はジョーカーを左においていたのだ。


 さくっと(略)なのに終わりが見えなくなってまいりました。
 まあ、いろいろ練習にもなるのでいいのですが。


9月13日

 なんでしょう、最近やたらと眠たいです。
 まあ、2、3時に寝て7時に起きるような生活が続いているので、当然といえば当然なのですが。
 今日ぐらい昼寝すればと思うんですが、何故かもったいないような気がして……気持ちいいんですけどね。

 さくっと作品を書いてみようのコーナーひぐらし編、七日目。


 沙都子の手札は三枚。単純な確率で言えば三分の一でジョーカーにあたる。
 だが、これはもっとシビアな話だった。
 もし沙都子の手札が二枚なら、私がジョーカーを引かない限り沙都子は絶対に上がれないことになる。
 しかし、三枚となるとたとえ私がジョーカー引かなくとも、沙都子がレナからペアを引くことで私は強制的にジョーカーをひかされることになる。それも、沙都子の勝ちという形で。
 そういうゲームだとはいえ、それは面白くない。私たちは固い絆で結ばれた仲間だが、部活の最中は憎き敵でしかないのだ。意味も無く塩を送ることはできない。
 かといって、私にできるのはジョーカーを回避することと、沙都子がレナから当たり札を引かないように祈ること、そして一刻も早く上がることだけだ。
 現在、まだ上がった部員はいないが、それでもみんな手札は少ない。後一枚さえあればいい、ほとんどリーチ状態だった。
 そんな状態でジョーカーを保有してしまうと、少なくとも2、3は上がる順番が遅くなってしまうだろう。
 ごくりとつばを飲む。しかし、緊張は気取られぬように、私は右端の札を手にした。



9月12日

 現在時刻02:30です。
 寝るまで26時、27時と続くのが私の中のルールなのですが、忘れて眠るところでした。
 というわけで、今日は時間が無いのでさくっと(略)はお休みします。
 ほんと、こんな調子でいつ終わるんでしょうか。自分で不安になります。

 あと、今日はメン・イン・ブラック2を流し見しました。
 じっくりは見れなかったのですが、やはりは私は2より1のほうが好きですね。


9月11日

 うーん、昼にはあれを書こうこれを書こうと思いつくのですが、どうも夜には忘れてしまいがちです。
 とりあえず、今日はTVチャンピオンでご当地ゆるキャラ選手権(名前はうろ覚えです)を見たのですが、久しぶりに大笑いさせてもらいました。
 個人的には801ちゃんと変態という名の紳士に良く似たキャラを応援していたのですが、どちらも負けてしまって残念です。

 さくっと作品を書いてみようのコーナーひぐらし編、六日目。


 軽口を叩きあいながらも時折鋭い目で相手を睨みつつ、ゲームが進行していく。
 カードを引くときの表情、渡す時の手の震え、それら全てを見逃さないように目を光らせる。
 しばらくして、私は大体ババの場所を理解することができた。
「ズバリ、今ババを持ってるのは梨花ちゃんだね?」
 指を向け、そう宣言してやる。
「みぃ、どうしてそう思うのですか?」
「ふっふっふ、部長の眼力を甘く見ちゃいけないよ。私にかかればみぃんな丸裸さ!」
「り、り、梨花ちゃんの裸……あうう〜〜〜っ! お、お持ち帰り〜〜っ!!」
 何を想像したのか、レナがボンと煙を噴き出した。あいかわらずだなぁ。
 しかし、これでわかった。ババを持っているのは沙都子だ。
 あの一言はブラフだった。ババを持っている人間は、基本的に札を取るのを恐れず、渡すときに緊張する。よほど演技力に自信があっても、長い付き合いの相手をだませるのはそうそういないものだ。
 それから考えると、梨花ちゃんはまずババを持っていないと断言できる動きをしていた。札を取るときに少し迷い、渡すときにはまったく緊張していないのだから。
 そこからカマをかけ、全員の反応を確認すると、おのずと現在のババの所有者は見えてくる。
 一番怪しいのは圭ちゃんだったが、二番目に怪しいと踏んでいた沙都子が、そう宣言した瞬間にやりとしたのを、私が見逃すはずがない。
 しかし、まいったなぁ。
 私は沙都子が広げてみせる手札を見ながら、悟られないように脳内でつぶやいた。



9月10日

 すごしやすくなってきたせいか、最近やたらと眠いです。
 昼間にうとうとしてしまうのは辛いですが、なんとか耐えないと……

 さくっと作品を書いてみようのコーナーひぐらし編、五日目。


 カードを一枚ずつ配っていく。このあたりはもう手馴れたもので、目をつぶっていたってできる。
 すばやく配り終えると、全員で一斉にカードを確認してペアを排除していく。
 悲喜こもごもな声が聞こえてくる。私は、まあ、普通かな。
 ちなみに、私の手札にはババは入っていなかった。少し残念。上手くすれば、圭ちゃんにババを引き渡せたっていうのに。
「じゃあ、順番とか罰ゲームを決めようか」
「順番は、魅音さんがお配りになられたのですから、魅音さんから時計回りでいいですわ」
「それがいいね。それじゃ、次からは最下位の人が配って、最下位の人が時計回りか反時計回りをきめるっていうのでどうかな、かな」
「みぃ、それでいいとおもうのです」
 さすが我が部員たち。早くゲームを始めるためにさくさくと話を進めていく。
 基本的にババ抜きに順番の有利不利がないのだから、それも当然なのだが。
 まあ、強いて言えば順番が遅いと先に上がられる危険があるため不利といえるが、一番最後の沙都子からいいといったのだから、問題はナシだ。
「それで、肝心の罰ゲームはどうするんだ?」
「そうだね。今日は初心に帰ってのババ抜きだし、罰ゲームも初心に帰って一位が最下位になんでも命令できる、でいいかな」
「じゃあ、さっそく取り掛かることにいたしましょう。わたくしに命令される可哀想が人は誰になるのか、たのしみですわ」
「私が勝ったらみんなみんなお持ち帰りだよ! はう〜〜っ!」
「ふっふっふ、二人とも甘いぜ。今日はこの俺が勝って勝って勝ちまくってやるからよ」
「みぃ、圭一が勝ったらボクたちはとんでもなく恥ずかしい目に合わされるような気がしますです」
「安心しなって梨花ちゃん。私がいる限り、圭ちゃんは勝てないんだからさ」
「なにおう、返り討ちにしてやるぜ!」
 楽しげに、しかしその口調から相手の手札を探るように、部員たちはそれぞれ囃し立てる。
 そう、もう勝負は始まっているのだ。
 見たところ全員手札に差はほとんど無い。少しでも相手の心を読むために、そして自身の心を隠すように、笑顔の裏で鋭く目を光らせているのだ。
「じゃあ、早速一枚引かせて貰うよ。圭ちゃん」
「はいよ」
 圭ちゃんが札を広げてくる。私は慎重に、ゲームの開始を正式に告げる第一手を差し出した。



9月9日

 どうも私は掛け合いのシーンと、アクションシーンが得意なようです。
 アクションシーンは筆が進む進む……

 久々のさくっと作品を書いてみようのコーナーひぐらし編、四日目。


 全員で一通り調べ終えた後、代表して私が箱を開けることになった。
 テープを切り取り、トランプを出す。真新しい匂いだ。私はこの匂いが好きだった。
「さぁて、ババを外すよ」
 そう宣言して、ババを取り除く。もちろん、全員にそれがババである事を示してからだ。
 そして、全員で机の上にカードをバラバラにして広げ、ぐしゃぐしゃと遠慮なくかき回す。
 それをまとめて、一人ずつ普通にシャッフルしていく。
 不思議なもので、これだけやってもまだ完全に切れてないことがあるのだが、最初だから仕方ない。何度かやるうちにこなれていくだろう。
「さあ、配らせてもらうよ。順番は時計回りでいいね?」
「おう、いいぜ」
「ボクに異論はないのです」
「どんな絵札なんだろ。かぁいいのだといいな」
「さぁさ、早く配ってくださいまし」
 配る順番に、我が部員たちが返事をする。
 並び方は五つの机をくっつけているので、私が上座のような位置、圭ちゃんと沙都子、梨花ちゃんとレナがそれぞれ向かい合っている形になる。
「よし、じゃあくばるよ」



9月8日

 今日も時間がないです。
 明日こそ、明日こそ必ずさくっと(略)を再開したいと思います。
 短いですが、今日はこれで。


9月7日

 今日は時間が無いので、さくっと(略)はお休みします。
 かわりに、映画の感想でも。

・崖の上のポニョ
 絵だけで考えるなら、とても綺麗に動く絵本だと思います。
 ただ、見たときに様々な感想が湧き上がる不思議な作品でした。
 時間があれば、見た後にここ(アフィブログなので、気にする人は注意してください)を読んでみてください。
 この不思議な感覚の答えが、たぶん分かると思います。

・ダークナイト
 バットマンビギンズの記憶がかなり曖昧でしたが、それでも現時点では今年一番と言っていいほど面白い作品でした。
 とにかくジョーカーがかっこよく、ヒース・レジャーが死去した今、二度とあのジョーカーが見れないと思うと悲しくなってしまいます。
 さらに、単純明快なヒーローではない、人間でありダークナイトであるバットマンも素晴らしかったです。

 こんなところで。とにかく当たり二本が連続したおかげで、とても楽しい一日でした。


9月6日

 今日は崖の上のポニョとダークナイトと見てきました。
 感想は後日にしますが、今日は映画が1000円で見れましたので、どちらも見て損は無いと言い切れる出来でした。
 特にダークナイトは、普段の1800円の日に行っても十分だと思います。

 さくっと作品を書いてみようのコーナーひぐらし編、三日目。


 だが、始める前にしなければならないことがある。
「でも圭ちゃん、まずは開ける前に箱の確認をさせてもらうよ」
 トランプの箱には事前に細工がされていないかを示すテープが付けられている。
 でも、そんな薄っぺらなモノだけじゃ信用することはできない。これは部活なのだ。どんな手練手管で相手を落としいれようとしているか分かったものじゃない。
 もちろん圭ちゃん自身は、その、個人的にも信用しているんだけどね。
「妥当な判断だと思うのです」
「そうだね。じゃあ、魅ぃちゃんから時計回りで一人ずつ見させてもらおうかな、かな」
「おう、思う存分してくれ。でもな……」
 ぎらり、と圭ちゃんの目が光ったような気がした。
「俺が持ってきたんだから俺が検められないのは当然としても、みんなが箱に何かを仕込まないかはきっちり確認させてもらうぜ。特に沙都子」
 圭ちゃんが沙都子を指差す。
「お前を特にきっちり見させてもらうぜ。この手の細工にかけちゃ、この部活でお前の右に出る奴はいないからな」
「あら圭一さん、良くご存知ですこと。ですけれど……」
 さっきの圭ちゃんがしたみたいに、沙都子が八重歯を見せながら不敵に笑って見せた。
「トラップというのは最後の最後に一つだけあれば十分なんですわよ?」
 見えない火花が机の上でバチバチと散っている。
 そんな二人を尻目に、私は箱の点検に取り掛かっていた。



9月5日

 300ヒットです。ありがとうございます。
 本当は昨日の内に書くべきでしたが、忘れてしまっていたので今日言わせていただきました。

 今日は金曜ロードショーでメン・イン・ブラックを見ました。
 もともと好きな作品で結構覚えていましたが、やはり楽しんでみることができました。
 宇宙人もロマンですよね。あなたの隣人は、ひょっとして宇宙人なのでは? という思考遊びは大好きだったりします。

 さくっと作品を書いてみようのコーナーひぐらし編、二日目。


 ババ抜き。
 それはトランプのペアを捨てていき、全て手札をなくせば上がりという全国的に有名で簡単な遊びだ。
 だが、そのルールの簡単さに騙されがちだが、実際はとても奥深い。
 一般にババ抜きのルールは『ペアを作るゲーム』といわれるが、我が部活ではそんな表現は使わない。
 これは『ババをやり取りするゲーム』だ。
 ババ抜きが『ペアを作るゲーム』だと思っている人にとって、望むカードを読みきることはほぼ不可能に近い。故に単なる運試しのゲームと成り下がる。
 だが『ババをやり取りするゲーム』だと考えれば、それは全体の中のたった一枚を巡る戦いになる。考えることは誰がババを持っているか、そしてババはどこにあるのか。この二点に絞られる。
 これならば決して場を、そして相手の心を読みきることは不可能ではない。
 つまるところ、ババ抜きとはババをやり取りする中で相手の精神と感応するという『精神をやり取りするゲーム』であるというわけだ。
 ジジ抜きを避けたのは、そのためだった。ジジがどの札かという事を見破る楽しみもあるが、それだと序盤はほぼ運だけで進行するつまらない時間が続いてしまう。
 我が部活メンバーがそんなつまらない時間を過ごすことが許容できるだろうか? いいや、断じて否だね。
 そして、今回は圭ちゃんが持ってきた新品のトランプを使う。いつものように傷を利用した騙しあい要素はなくなり、純粋な精神のぶつかり合いになるというわけだ。

 圭ちゃん、完全に運での勝負、なんて言ったことを後悔させてあげるよ。


 あれ、そういえばジジ抜きを作中やっていたような……
 とも思いましたが、記憶が定かではありませんので強行しています。


9月4日

 さくっと作品を書いてみようのコーナーひぐらし編、一日目。


「ちょっと待ったぁ!」
 圭ちゃんいきなりそう言うと、おもむろにカバンから小さな箱を取り出した。
 それはカラフルなトランプの箱だった。取り出し口には、まだ新品未開封である事を示すシールが張られている。
「トランプをするのはいいけど、こっちを使ってくれ。たまには完全に運試し、ってのも悪く無いだろ?」
「おじさんは別にかまわないけど……くっくっく、いいんだね圭ちゃん。私に運で挑もうなんてさ!」
「レナもいいと思うな」
「おーっほっほ! 返り討ちにして差し上げますわ!」
「みぃ、楽しみなのです」
「よし、満場一致で決まりだな」
 本日の部活動。それは、初心に帰ってのトランプゲーム、ババ抜きだった


 微妙にキャラを忘れているような……気になるところがあれば、ビシビシ突っ込んでください。
 とりあえず、魅音視点です。


9月3日

 ごめんなさい。今日は時間が無いので、ひぐらしのSSは明日から始めようと思います。
 構想はいくつかあるんですが、明日にも始めるというのにどれにしようか少しだけ迷ってます。
 まあ、たぶん最初ということで短めで済む部活の話になると思いますが。

 いつかまとまって時間が取れたら、世界統一ゲームのほうにも手を付けたいです。


9月2日

 今更かもしれませんが、web拍手をしてくださっている方にはいつも励まされています。
 こんな更新頻度も少ないサイトですが、これからもどうかよろしくお願いします。

 さくっと作品を書いて見ようのコーナー、ひぐらしのなく頃に編は、明日か明後日にでも脳内でざっくりとあらすじができたら書き始めようと思います。


9月1日

 9月になりました。
 と、いっても、だいたい最近は8月終わりごろに涼しくなり、9月はじめにまた暑くなったりするので、涼しくなったー、と表現するのはまだ早計かもしれません。
 ですが、季節の変わり目には間違いないので、体には十分気をつけてください。

 皇国の守護者の漫画版を読みました。
 こういう作品、こういう話は大好きです。よくあるヒーローが一騎当千で獅子奮迅の活躍をするものも爽快感がありますが、やはり圧倒的な差は覆せるものではなく、限られた条件の中での限定的な勝利を目指して血にまみれながら戦うほうがかっこいいと考えています。
 ただ、打ち切りだったのかなんだったのか、明らかに途中で終わりになっているのが残念でした。まだまだ新城直衛少佐の活躍を見ていたかったです。
 近いうちにでも原作に手をつけようと思います。


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